こざかなの素

健康は大事

入院・手術—持病回想録(20)

(前回のお話)

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11/7 入院(1日目)

手術の前日から入院となりました。キャリー、ボストン、メッセンジャー、三つのバッグ持参で病院に向かいます。
入退院センターで受付をしてから病室に案内され、部屋に入って荷物整理などをしながら待機。
その後看護師さんから麻酔の説明、フロア案内、診療計画の説明がありました。入院は11/7~14、予定だけど延びることもあるとのこと。シャワーは予約制(1コマ30分)で、この日は夕食前の17時に1コマを予約しました。

一通りの説明が終わるとこの日はもうやることがなく、荷物整理の続きをしていました。病室(4人部屋)が静かな時は無音なので、ペーパータオルを引き抜くのも大きく聞こえます。

20時~翌6時の間に経口補水液500ml以上飲み、明日は6時以降は絶食で水もだめ、と指示があったので、夕食後はタブレットでマンガを読みながら経口補水液が来るのを待っていました。
のんびりと寛いでいたら、19時頃に音もなくK先生がひょっこり顔を出しました(滅茶苦茶びっくりした)。痛みが続いている左肋骨は「肋軟骨炎」だと教えてくれました。自然に痛みが治まるのを待つしかないようです。

引き続き経口補水液の到着を待っていましたが、21時(消灯)直前になっても届きません。ナースステーションに足を運んだら、受付にそれらしきものが置いてありました。どうやら忘れられていたらしく、奥の方にいた看護師さんに一声かけ、補水液を持って部屋に戻りました。
紙パック(アルジネード125ml×4)とペットボトル(名前忘れた……リンゴ味500ml)の2種類です。暗闇(既に消灯)でマンガを読みながらチビチビ飲んでいましたが、パック2コ+ペット3/4くらいで限界。
案の定、夜中にトイレで目が覚めました(笑)。2時半頃に起きた時にペットボトルの残りを飲み干してから再び眠りにつきました。

 

11/8 入院(2日目)手術

(入院中の日記を転記・[ ]は補足)

5時少し前に目が覚め、再び眠って6時10分頃目が覚める。6時半頃に検温・血圧。36.4℃。起きてからしばらく呆っとし、身の回りを片付けていたら7時半頃Dr.登場。突然来るとびっくりする……
8時からワンセグで朝ドラ。ごはんないと地味に寂しい……水分も中止って……
8:50頃看護師さん集団が来る。にぎやか。
ひたすら『[暁の]ヨナ』を読んで暇潰し。
11:10頃看護師さんチェック。検温なし。手術は遅れそうだけど……

【11月11日追記】
14:35頃手術室へ。自分で歩いて。少し緊張。麻酔で眠ったのも覚えていない。気が付いたら終わってた。もうろうとしている。酸素マスクで口が乾く。マスクは翌朝9:00まで。

自力で歩ける状態なので、手術室へは看護師さんと一緒に歩いて向かいました。
手術室がずらりと並んだ部屋に入り、これから執刀していただく医師にご挨拶。主治医のK先生の他にもう一人、別の先生がおりました。
看護師さんに案内され、たくさんある手術室の一部屋に移動。氏名の確認をしてから自分で手術台に乗りましたが、乗った途端思ったのは「狭ッ!」
患者に密着して作業するので当たり前ですが、落ちそうで怖かったです。

全身麻酔胃カメラの時のようにぼんやりと眠くなっていくのかと思ったら全く違っていて、点滴開始後は秒で意識消失しました。
術式は「右全摘」と「腋窩リンパ節郭清」です。診断はステージⅢbで、しこりが大きくて手術は出来ないと言われましたが、術前の抗癌剤で縮小したので切除可能となりました。
K先生は「温存出来るよ」と仰いましたが、再発リスクの低い方を選択しました。

手術は3時間ほどで終了。麻酔から目が覚めて最初に聞こえてきたのは「深呼吸してくださーい!」という女性の声でした。
酸素マスクを被せられた状態でベッドのまま自分の病室に運ばれました。この時は吐き気と同時に喉の痛みもあり、何でだろう? とぼんやり考えていましたが、コロナウイルスで一時期話題になった「人工呼吸器」が、この時自分の口にも挿管されていたのだと、数年経って初めて知りました。今更ながらゾッとします。
その夜は吐き気と喉の痛み(傷の痛みはあったのか覚えていません……)で全く眠れませんでした。さらに、点滴をしているためトイレが近いのですが、尿道カテーテルが装着されていなかったので30分おきくらいにナースコールで排尿処理をお願いしていました。夜間のため、コールをしてもすぐに来てもらえる状態ではないので、吐き気や痛みと共に尿意との戦いも加わりました。
最終的には「オムツ装着」という形で尿意問題からは解放されましたが、吐き気と痛みが辛く、「早く明るくなってくれ」と思いながらずっと窓の方を見て一夜を過ごしました。
今考えたら夜が明けたからといって痛みが治まるわけではないのですが(笑)。

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