こざかなの素

健康は大事

グラデーションに境目はない

2023年もあと残り10か月となりました……って気が早いですが、昨年に比べてこの2か月はかなり濃い日々を過ごしていました。
一歩ずつですが、自分の暮らしは前進している実感があります。

ある目標があって、それに向けての準備です。
本当に些細な目標で、体調面などにあまり不安のない人は当たり前に出来ることです。普通に出来て当たり前のことが今の自分には難しいため、少しずつ、頼れる人に手助けしてもらって進めています。

以前、社交不安障害がきっかけでASDグレーゾーンが判明したことを書きましたが、あらためて心療内科の先生とお話をしたら、「アスペルガー症候群」として診断書が発行されました。
ということはグレーから脱出したということなのかな、と、本人としては何とも妙な気分です。白黒はっきりした、という意味では安堵感もあるのです。
同時に、心療内科では主治医との相性やコミュニケーションがとても大切なのだと分かりました。他人との関わりや生活する上で何が困難なのか、具体的な場面とその場にいる時の自分の状態などを細かく伝えました。

医師の主観で決まってしまう今の判定制度も、科学の力(?)で脳のこの部分がこのような状態になっていれば「生まれつきの特性である」と分かるような未来が来るかもしれない。というか来て欲しいです。
それは障害ではなくて、得意なこと(苦手なこと)が突出しているだけの個性だという認識が広まってくれると、生きにくさを感じている人も少し楽に暮らしていけるような気がします。

これも以前ちょっと書きました。

個人的には「障害か否か」という境界を設けていること自体にあまり意味がないのでは、と思っています。「障害」という用語で括られていることが世の中に壁を作っているように思えます。

グレーという色自体は好き - こざかなの素

何だか癌告知の時と似てるな、と思いました。
体の中で数年間、自覚なく癌が増殖していたのに、検査で医師に癌細胞が視認された瞬間から「癌患者」です。
生まれつきだとは知らず、ちょっと動作が遅いのは「のんびり屋さん」、こだわりがあるのは「わがまま・勝手」というのが親の認識でした(これは時代のせいもあるから仕方ない)。医師の診断で初めてそれが特性だと分かった……

第三者の評価(という表現で合っているのか分からん)で自分の立ち位置が変わってしまったようで、何だか不思議です。
目標に到達するまでには、解決しないと進まないこともたくさんありますが、「のんびり屋さん」のペースで片付けて行こうと思っています。