こざかなの素

健康は大事

【お題】試験の思い出~中年で運転免許取得

今週のお題「試験の思い出」

社会人なら持っていて当たり前……という印象が強い自動車運転免許ですが、自分が取得したのは40代の終わり頃でした。

手抜きの過去記事引用ですみません。

4年前の今日。一念発起で教習所に通い出し、何とか運転免許を取得出来た思い出の日です。東京五輪が始まる前に首都圏を脱出し、地方就業という野望(?)を目論んでの行動だったのですが…… まさかこの数か月後に癌告知されるとは夢にも思いませんでした。

立ち止まったまま - こざかなの素

教習所に通ったのはちょうど今頃の時期でした。まわりはほとんど10~20代の若者ばかりで、学科教習はみんな退屈そうに聞いていましたが、自分はどの授業も面白くて、教本が赤ラインだらけになりました。
技能教習はやはり認知・判断の衰えが実感でき(泣)、数時間オーバーしました。
しかしその分たくさん運転出来たので、修了検定卒業検定はなんとか一度でクリア出来ました。

修了検定前のみきわめが年末年始を挟んでしまい、1週間ブランクが出来てしまうため一回見送ってもらったり、卒業検定のみきわめも2回ほど延長したり(もう1時間乗っておく?的なノリで)、今まで持っていた教習所のイメージ(厳しい・怖い)とは全く違って、指導員の皆様は熱心で優しい方ばかりでした。
昭和の時代とは違っているのか、それとも自分の年齢がそう感じさせるのか……

教習所を卒業したあとは免許センターでの本試験が待っています。
学生時代の感覚を取り戻し、とても緊張しながら受けた試験も無事合格!

自分は乱視持ちなので普段から眼鏡人です。そのうえ中年の宿命である老眼も発動しているので、眼鏡をかけたままだと手元の文字がとても見えにくいです。
試験は眼鏡をした状態だったので、マークシートをはみ出さないように塗るのにとても苦労しました(笑)。
試験の最中に眼鏡を外す挙動が不審に思われないか不安で、結局そのまま挑んでしまったのですが……試験監督も警察官だと思うと、可能な限りマイナス要素は除いておきたい、と思ってしまいました。
(遠近両用眼鏡、いい加減作ろうか……)

それにしても、みんなこんな面倒な道のりを経て運転しているのか!と初めて知って、それだけでも世の中のドライバーさんに感心してしまいました。
さらに受験者の半分が不合格という結果にも驚きました。合格率っていつもこんな感じなのか、素朴に疑問に思いました。
(そして不合格者が退室していくのを見て、“公開処刑”かっ!と思ってしまった)

人生の節目で取った運転免許ですが、その後1度だけひとりで運転してからは全く乗らず、見事にペーパードライバーとなりました。

癌治療が始まり、さらに最近になって自閉スペクトラム症グレーということも判明したので、おそらくハンドルを握る機会はもうないと思います。現在は自転車が主な移動手段になりました。
しかし、教習所に通って勉強した交通ルールは、自転車に乗る際に非常に役立っています。車のドライバー目線からみた自転車のあり方、何が危険なのか、ということは、車の運転経験がないと知らずにやり過ごしてしまうところでした。
運転免許は、本人確認書類を得るという利点以上に大きな収穫となったような気がしています。