こざかなの素

健康は大事

化学療法4&ハロワ—持病回想録(15)

(前回のお話)

kozakanam.hatenablog.com

 

ケモ 4クール目(2018.9.15記)

相変わらず好中球の戻りが悪いため、今回もジーラスタ投与である。
治療のための抗癌剤を使えるように、というのはよく分かるのだが、注射1本約10万円というのが頭をよぎり、主治医から「ジーラスタね」と言われるたびに
Σ(゚д゚lll)
な顔になっている。

前回、強烈な筋肉痛というか骨痛というか、冷滝汗で脳貧血っぽくなったので非常に怖かったのだが、今回は発熱に見舞われた。
加えてある部位にあった粉瘤(のようなもの)が短期間のうちに固く肥大して激痛に見舞われ大変なことに!
耐え切れず病院に連絡し診察してもらったら、やはり免疫力低下のため、悪い部分が悪化したとのこと。体力が落ちている自覚はあったけど、体内でも細胞が一生懸命闘っていたのである。
その場で局所麻酔してから切開し膿を出してもらったが、起き上がったら今度は座位が辛くなるほどだるくなり、ストレッチャーで処置室に運ばれ、2~3時間の点滴ののちにやっとのことで帰宅。
今考えたら何だかすごいことになっていた……。

結局、9月に入ってから10日間ほど発熱(37.5~38.0度)&便秘が続き、今週に入ってやっと体調が戻った。
あれやこれや、右往左往しているうちに、来週は早くも5回目のケモである。しかもCT検査で骨転移の疑いあり、と出てしまったので、骨シンチのおまけ付き。骨転移は痛み・骨折は直接命に関わるものではないものの、脊椎転移・高カルシウム血症だとちょっと笑えない状況に。

最近は「はたらく細胞」を自分の体内に置き換えて、かなり真剣に見ている。白血球さんの闘いっぷりに元気をもらっている。
(笑えるシーンが多いので免疫力が少しは上がるかも?)

 

化学療法4クール&ハローワーク

ジーラスタ後の発熱で再び3日間ほど屍状態になり、これまでは副作用発現期間とハローワークの認定日が重ならずにすんでいましたが、今回は吐き気やだるさの副作用に加え発熱まであったので電話で事情を説明し、職員の方の指示を仰ぎました。
(このあたりは記憶があやふやで、電話した時に「体調が戻ったら次回の認定日前に来てください」というような指示だったと思います)

ここで少々脱線しますが、やむを得ない事情で失業保険の認定日に来所出来ない場合は、その事実が確認出来る書類が必要になります。
私の場合は主治医の診断書ということになりますが、副作用や予期せぬ体調不良に見舞われることも考えて、当初は受給期間の延長申請をしようと思っていました。
ハローワークの職員の方に相談したところ、治療中で金銭的負担が生じることを考慮してくださり、以下のような処理となりました。

煩雑な手続きを経て受給期間を延ばす(無収入になる)よりも、何とか頑張って認定日に来所し、継続して給付金を受け取った方が良いのでは、とのことで、当日(9/13)持参した「傷病証明書」(「雇用保険受給資格者のしおり」の巻末に添付されている切り取り式の用紙)が診断書として扱われ、認定日変更となりました。
以降は当初の予定通りとなり、また体調不良になった場合の処遇も指示いただきました。

「求職活動可能」といっても、体力はギリギリで、本当は働ける余裕などありません。
抗癌剤治療をしながら仕事をしている人はたくさんいるというのに……
自分が情けなくなりました。

閑話休題
ジーラスタの副作用かと思われた発熱の原因は「尻」でした。
元記事では思いっきりぼかしている「ある部位にあった粉瘤(のようなもの)」は、肛門周囲膿瘍という痔瘻の一歩手前の症状でした。

このあたりから日記を書く余裕がなくなってしまい、手帳のメモと記憶を頼りに書いていきます。日付と出来事がごっちゃになってくるので、副作用と共に分かりやすく箇条書きにしてみます。

  • 8/29 採血、AC4クール目投与、眠い、ムカムカ(軽度)
  • 8/31 ジーラスタ投与 ⇒ だるい、夜発熱
  • 9/1~9/3 ムカムカ、発熱、ほぼ寝てる
  • 9/4 ムカムカ、発熱、ほぼ寝てる ⇒ ハローワーク認定日 ⇒ 無理、連絡
  • 9/5 発熱、便秘、尻の塊肥大、病院に連絡 ⇒ 処置後まだ発熱、採血
  • 9/6 発熱、便秘、病院から電話来る
  • 9/7 発熱、便秘、病院へ行く ⇒ 採血
  • 9/8 発熱、便秘
  • 9/9 発熱、便秘
  • 9/10 造影CT検査、平熱に戻る
  • 9/12 採血、診察
  • 9/13 ハローワーク認定日

(やたら血を採られている……)

尋常でない尻の痛みはさすがに不安になり、病院に連絡してK先生に診てもらいました。
診察室にあるベッドに横たわったまま、その場で切開手術となりました。患部を切開する前の麻酔の注射が人生最高レベルの超激痛で、もうHPが残り2くらいのダメージで気絶寸前でした。
臀部の筋肉注射もそれなりに痛いですが、肛門近くの膿が溜まった箇所に穿刺って…(本人は見えないので実際どの辺の穿刺かは不明)。
その時の痛みを超える痛覚には未だ遭遇していません。

K先生がサクッと切開し、膿を排出して簡易手術は終わりましたが、ベッドから降りて先生に向き合って椅子に座った途端、今度は激しいだるさが襲い、まっすぐ座っていられなくなり、先生の机に突っ伏してしまいました。次の患者さんが待っているので診察室から出なければならないのですが、身体が動きません(意識はあるので先生の呼びかけは聞こえていました)。車椅子に移るのも無理だったので、結局ストレッチャーに寝かされて退出という醜態を晒しました。

翌日病院から連絡があり、傷口の経過を見るため(? 呼び出された理由は日記に記録されていないので推測.診療明細に血液検査の項目あり)2日後に再度診察へ向かいました。その間も熱は下がらず、週明け、平熱に戻ったところで2度目の造影CT検査をやることになり、その2日後にまた病院へ行き、採血。
1日か2日おきに病院を行ったり来たり、バタバタしているうちにハローワークの認定日(9/13)がやってきました。
(認定日のやり取りは上述のとおりです)

当月分の収入は何とか確保出来ましたが、確実に来る治療費の支払いや無収入状態の不安はどうしても拭えませんでした。

(続きはこちら)

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