こざかなの素

健康は大事

骨シンチとケモブレイン—持病回想録(16)

(前回のお話)

kozakanam.hatenablog.com

AC療法が終了し、次はDOC療法に移ります。
その前に骨の状態をチェックすることになりました。

記録も記憶もない

9月10日に受けた造影CT検査の結果は「骨転移疑い」とのことで、骨シンチ検査を次の化学療法の前日に受けることになりました。

「骨シンチ検査」とは……

骨シンチグラフィ
こつしんちぐらふぃ

微量な放射線を出す物質を含んだ薬を静脈から注射し、骨への転移の有無を調べる検査です。骨にがんがあると、その部分に放射性物質が集まることを利用する検査です。

出典:国立がん研究センターがん情報サービス」用語集

腫瘍が縮小している、とCT画像を診察室で見せてもらった記憶があります。
しかし、日記はおろか、メモ書きすら残っていません。己の脳に頼るしかないのですが、どうにも曖昧で、その出来事が本当に「その時」の記憶なのか自信がありません。

化学療法をすると認知障害や記憶力・集中力の低下といった「ケモブレイン」と呼ばれる症状が出ると言われています。
あやふやな記憶はケモブレインによるものか、加齢によるものなのかよく分かりません。そもそもケモブレイン自体がまだ解明されていない現象だとか。日常生活に著しい影響を与えなければあまり気にする必要はなさそうです。

ケモブレインについては、聖路加国際病院のパンフレットがイラストも可愛くて分かりやすいです。

ケモブレインの謎を解く(PDF)

 

AC4クールの次は「DOC:3週ごと4回」が始まります。
事前にいろいろ調べていて、DOC(ドセタキセル)にはアルコールが含まれていると分かっていたので、どんな副作用が出るのか気になっていました。私は普段お酒を全く飲まないので、アルコールで酔うという感覚が分かりません。
「もしかしたらドセタで酔っ払いになれるかも?」と、妙な好奇心を抱きつつ、ドセタ前日に骨シンチ検査を行いました。

検査の詳細は、手帳に「骨シンチ」と書かれているだけでこれまた経緯のメモすらなく、覚えているのは注射をしてから3時間、病院内で待機(暇潰し)し、その後に撮影したことだけです。

肝心の検査結果は今のところ転移なし、ということで一安心でした。

しかし結果を聞いたのがいつだったのかは全く覚えておらず、こんな美味しいネタの詳細をあとから味わうことが出来ず、日記に残さなかったことを後悔しています。

(続きはこちら)

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