こざかなの素

健康は大事

張り詰めた糸が切れる前に

生きづらい世の中だなぁ、と実感させられる記事でした。

www.itmedia.co.jp

常に誰かに監視されている社会。

実際、街の至る所には防犯カメラ、車にもドライブレコーダーと、公共の場で他人の目が届かない所はトイレや試着の個室ぐらいしかない状態です。
あとは生身の、周りにいる人々の目が、カメラの役割となっているようです。

防犯上、誰かの目があちらこちらにあることは非常に安心でもありますが、それを目にした人個人の「ものさし」で判断すると、記事のようなクレームにつながってしまうのではないかと思いました。

「税金で給料をもらっている公務員が就業時間中に屋外でアイスを食べている。けしからん!」
と、クレームを入れた人はそう思ったのでしょう。

 

日本人は真面目で勤勉で、それはとても誇りにしていいことだと思います。
そして集団行動に長けているがゆえに、枠から少しでもはみ出した人には異様なまでの攻撃を展開してくる、という印象もあります。輪(和)を乱す奴は絶対に許さないぞ、という思いが、多くの日本人の中にはあるような気がします。

例えば、もし同じような場面が他の国だったらどうなるでしょう?
これも個人の勝手なイメージかつ思い込みですが

  • 全く気にしない
  • 俺も食ったけど、このアイス超美味いよね~!(知らない人が話し掛けてくる)
  • そもそも午後は仕事しない

 

記事中ではツイ主さんが職業を悟られないように隠語を使うというくだりがあり、読んでいて本当に気の毒になりました。そこまで神経をすり減らして生きなければならないのか、と。

まるでピンと張り詰めた糸のような社会です。いつ切れてしまうのかハラハラしながら日々過ごすのは辛いものです。
その糸をもう少し弛(たゆ)ませることが出来れば、多少は生きやすくなるのかもしれません。
緩い世の中を望んでいる人は潜在的に多そうなのですが、やはり「同調圧力」で負けてしまうのでしょうかね。