こざかなの素

健康は大事

抗がん剤と心不全について

ニュースを見ていたら、たまたま目にした特集です。
夕食後に猛烈な眠気に襲われて、ちょっと早いけどもう寝よう、とテレビの電源を消そうと思った時に始まりました。自分と同じ病状の番組には強い関心を持ちます。眠気も忘れて最後まで見ました。

www3.nhk.or.jp

取材に応じられた方は移植が必要なほど重度の心不全とのことで絶句しました。
ここまで重い症状になる人もいるのに、日本ではまだ予防するための薬が認可されていないという……。

この方と同じく、自分も同じ種類の抗がん剤を使い、診断も同じく「薬剤性心筋症」です。症状が出てから心不全と診断されて入院しました。

病気になると、関連情報を検索しまくってしまいますが、副作用で心臓に影響が出た、という人でブログに経験談を載せている人は少ないように感じました(探し方が下手なだけかもしれません)。
情報が少ないので、抗がん剤心不全を起こす人はあまりいないのかと思っていましたが、そういうわけでもなかった、と少し安心(?)しました。
そして理由も分かりました。

心不全は気付きにくい病気で、循環器内科医でないと早期に発見するのは難しい上、息切れなどがあっても「がん治療を受けたのだから仕方がない」と患者が症状を放ってしまうケースが多いということです。

引用:WEB特集 生きるために治療をしたのに

自分の例になりますが、AC4クールが終わり、次のドセタ1クール目の開始30分ほどで動悸が出現したので、ここで抗がん剤は中止になり、手術となりました。

が、ドセタ1クール初日から約1週間後に咳が出始めました。今思えばこれが心不全の兆候だったのだと理解出来ます。

この時の詳細は以下の記事に記載してあります。

kozakanam.hatenablog.com

心不全だと分かった時の経緯も過去記事にあるのでそちらをご覧いただくとして、外科の主治医が胸水を肺転移だと考えた理由も、上記の引用文から納得出来ます。

乳癌に限りませんが、抗がん剤でアントラサイクリン系を使用した患者さんは、原因がよく分からない乾いた感じの咳が出てきたら十分に注意して欲しいと思います。自分も最初は風邪のひき始めかと思っていました。

 

近々、心電図と心エコー検査の予定があります。1年振りくらいかな。幸い、心電図はいつも異常なし(というか、症状出てない時は異常見つからないしなー)で、エコーでも特に大きな変化は指摘されません。が、普通の人に比べると心臓の動きは弱くて元気がない(もっさりしている?)と循内の先生に言われています。
一応動いてくれてはいるので極端な負荷はかけないようにしているつもりですが、マスク(防寒)をしていると必然的に息苦しくなりますね。

日常の移動に必要な自転車も、最近はきつく感じるようになってきました。
目的地に到着した後、自転車を降りてからは息が上がって動けないので、傍から見ると挙動不審な人になっています。免許制だったら確実に返納レベルかも(笑)。