こざかなの素

健康は大事

高校生刑事(デカ)

以前、少女マンガについて書いた記事でも触れましたが、和田慎二さんの『スケバン刑事』(電子版)を大人買いしました。

説明が要らないほど超有名な作品ですが、もう売ってしまって手元にありません。和田作品は電子化は難しいかな……と思って検索したら既に提供されていました。狂喜乱舞!近いうちに購入したいです。

たかがマンガと言う勿れ - こざかなの素

タイミングよく、使えるクーポンが数枚貯まっていたので、何巻かに分割してクーポンを1枚ずつ使ったら少しお得に買うことが出来ました。
貧乏性なのか、一気に読み進めるのがもったいなくて(といっても遠い昔に何度も読んではいますが)、まだ1巻の最初のエピソードだけ(1億円の話)しか目を通していません。

少々強引な展開だなぁ、と思いつつ読みましたが、刑事というよりも探偵に近い動き方だな、というのが数年越しに読み直した感想です。サキさんの論理的な思考能力は、ただのスケバン(死語?)にしておくにはもったいないくらい。
(謎の薬で小さくなった高校生探偵を連想した)

それにしても、片手で男子高校生の顎の骨を外すって……どんだけ握力強いのよ……
普通に傷害罪案件(しかも先に手を出している)ですが、そこらへんは全部黒メガネの力でどうにでもなるので、サキさんは好きに暴れまわることが出来ます。
顎の骨を外された不良たちは、普通に考えれば報復という形で再度サキさんを襲撃する展開になりそうですが、その後はしっかり子分になって働いてくれています(笑)。

シリアスな中に時々散りばめられる適当さやギャグ、ツッコミどころ満載な点が面白く、そこがあまり深く考えずに楽しめる理由になっているような気がします。
そして何気ない小さなコマで描かれている伏線も、きちんと回収してくれています。

日本の未解決事件でも有名な、1968年に東京・府中で起きた「三億円事件」を題材としていますが、作中でサキさんはその事件が起きた頃は「あたしはせいぜい10歳だ」と発言していました(wikiを見たら1958年生まれだった)。
サキさんが令和までご存命であれば、63~64歳くらいでしょうか。
同じく年齢を重ねた神さんと探偵事務所を切り盛りとか、どんなご婦人になっていたのか、果てしない妄想が広がります。