こざかなの素

健康は大事

マイナスの塊を持っている人

自分には至らない点がたくさんあって、何とかひとつひとつ克服して生きていきたいと思っています。
しかし、自分と向き合っている最中でも人との関わりは避けられません。
無職で、病気で、自分を甘やかして今実家にお世話になっていますが、そこで暮らす人との関係は決して良いものではなく、頻繁に衝突を繰り返しています。
(ACの自覚がある方はフラッシュバックが起こるかもしれませんのでご注意ください)

昨日の記事にも出てきたTさん(80代母)との関わり方は特に難しいと感じています。
全ての高齢者に当てはまるわけではないと思いますが、年を取ってから「考え方の癖」がより一層硬く、堅固なものになってしまったようで、一言でいうと「ネガティブの塊」のような人になってしまいました。

 

ご機嫌斜めの原因はほぼ100%、配偶者(私の父)とのやり取りで発生しています。父も同じく80代半ばで、こちらも大いに問題ありの人です。

私が物心つく前から、酒を飲んでは様々な問題を起こして家族に多大な迷惑をかけてきた人で、Tさんの中にはその嫌な記憶が全て蓄積されています。ご機嫌斜めになった時は芋蔓式に昔の記憶がよみがえり、その膨大な愚痴は全て私に向けて吐き出されてきます。

飲酒でおとなしい人が別人のように変わる様子を見て育ったせいか、私は「人の心」にとても関心を持つようになりました。
家族に延々とくだを巻き、暴言、暴力、物を破壊したり、近所迷惑も顧みず大音量で音楽を流したり。
飲酒運転で自損事故を起こして死にかけたこともありました。それでも懲りずに飲み続け、60代になって身体にガタが来たと自覚し、ようやく飲酒が止まりました。

素面(しらふ)では口数が少なく、至って普通の人間が、アルコールでこんなにも豹変するという現象が、本当に不思議でした。
そしてその素面で普通な状態の父の姿は、私の記憶にはほとんどなく、覚えているのは酔って暴言を吐き、暴れる姿しかないのです。そのせいか、年老いて非力になったと分かっている現在の父に対しても、憎しみは消えずに残っています。

家の中で起こる出来事には、恐怖心を抑え込んで何も感じないようにすることが、子供だった自分の心を守る術でした。
インドア派というか、絵や文章を書いたりするのが好きな人は似たような家庭環境の人が多いな、と大人になってから分かってきました。

アルコールそのものと、世の中に溢れるたちの悪い酔っ払い共はとっとと消え去って欲しい、という憎悪の念もまだ心の奥の方に残っています。しかしそれはどう考えても不可能なことなので、何とか自分の中で折り合いを付けて生きています。

 

仕事から離れて自分の時間がたくさん持てるようになりました。己と向き合う過程で「心」に関する情報に触れる時間も格段に増え、そこで「大人の発達障害」というものにも興味が沸きました。
Tさんに、父の若い頃の行動に当てはまるものはあるか、と尋ねたら、「まさにこれよ!」と、なぜかちょっと嬉しそうに、かつ納得した様子で過去に想いを馳せているようでした。
80代という高齢で、あらためて病院にかかって正確に診断を下す必要があるのか。
そう考えてTさんがお世話になっている医師に相談したところ、齢も齢だし、今更(言い方はもう少し柔らか目)……というのが先生の答えでした。
さらに
「他人の行動を変えることは出来ないから、自分の考えや行動を変えるしかない」
「その人の気持ちは、その人にしか分からない」
「(家事などの手伝いで父には)得意なことだけを頼んでみては?」
とアドバイスをいただき、今までの行動は性格ではなく「性質」によるものなのだ、ということをTさんも理解して納得したと思っていました。

 

それがほんの3か月前。そんなアドバイスは無意味だったかのように、昨夜から父(の行動)に対する怒りの炎が燃え盛り、私が話す内容全てがネガティブに受け取られてしまうという状態に陥ってしまいました。

以前に先生からこういうアドバイスをもらってたよ、と言うと
「分かってるよ!でもどうしようもないんだよ!」

(父に)こうして欲しい、と頼んでみては?と言うと
「言ったってどうせあっち痛いこっち痛いと言ってやらないよ!何言ったって昔っから変わらないんだよ!」

じゃあどうしたらいいかな?と聞くと
「自分でも頭がおかしいことは分かってるんだよ!全部私が悪いんだよ!家政婦なんだから!」
(会話が成り立たなくなる)

こちらが少し理屈っぽい聞き方をしているのがまずかった。火に油を注いでいる感じになっているようなので、自分の卑下が出てきた時点でそそくさとその場を離れました。
たぶん尾てい骨が痛くてイラッとしているのもあるのでしょう。
こういう場合はどんな風に声を掛けたら良いのか、自分にはその知識と技術がありませんでした。

アンガーマネジメントをTさんも試してくれるといいのですが、予想されるのは「そんな難しいこと分からない」というマイナス思考全開な回答です。

「そういう人なんだから何やったって昔から変わらない」というのが口癖で、「考え方の癖を直す、という考え」が入る余地すらないので、精神科医でも心理士でもない私がどうこう出来る問題ではないです。
出来ることは静かに遠くから見守るだけですが、それも機嫌が悪い時だと「監視されている」と取られてしまいます。

こういうの何て言うんだろう……
取り付く島もない?
暖簾に腕押し?
糠に釘?
馬の耳に念仏?
馬耳東風?(馬を蔑んでない?と変なところが気になった)

Google先生に頼ってみたら、面白い記事を見つけたので読んでみました。
まんまTさんだった(笑)。

president.jp

 

生きていればいろんなことがありますね。それは長く生きれば生きるほど、遭遇する出来事も増えますから仕方ないことです。自分で何か気晴らしになるものが見つけられるといいのですが。
著名なお犬様であるスヌーピーも言っています。

You play with the cards you’re dealt.. Whatever that means
(配られたカードで遊ぶ。それがどのような意味でも)

※翻訳はGoogle先生です