こざかなの素

健康は大事

高齢者いろいろ

連休中、Tさん(母・80代半ば)が尾てい骨の痛みが酷くて眠れない、と言ってひとりで病院に行こうとしていたので、急遽付き添いで行くことになりました。

休日診療のため、窓口は正面ではなく裏の救急口となりました。行く前にTさんが自分で電話で問い合わせたら「混雑しているのでお時間かかると思います」と言われたとのことで、休日なのに病院は大変だ……と他人事のように思ってしまいました。自分たちもその「混雑」の原因を作っている張本人だというのに、人間は自分勝手な生き物です。

家を出る直前に病院から折り返し連絡があり、その時は私が電話口で対応しました。症状によっては入院という場合もあるため、付き添いの人と一緒に、とのことでした。
ひとりで何とか出来ると思っている80代、気持ちは分かるが普段からどう見ても足元は危なっかしいのです。

タクシーで病院まで移動し、窓口で受付 ⇒ 久し振りの受診なので問診票記入 ⇒ 待機、というごくごく簡単な流れの作業も、理解しているのかいないのか、「久し振りに来たから、問診票書いてね」と用紙を見せてもキョトン、とした様子。なるべく自分で書いてもらいたいので、こちらは助言しながら見守っていました。
10分もかからない作業ですが、Tさんひとりで来て同じように出来るかというと、何とも心もとない感じです。

問診票の設問を1つずつ一緒に確認しながら何とか書き終え、しばらく待機。電話で言われたとおり、廊下のベンチで待っている人はあまりいませんが、救急処置室の中に何人か患者さんがおり、時折ストレッチャーで運ばれる方も見られました。
雨が続いて比較的涼しかったところに、また太陽が顔を出して暑さがもどったせいか、熱中症などで来院する人も多いのかな、とぼんやり考えながら待っていました。

ようやく呼ばれて救急処置室に入り、問診の後にCT撮影を行いました。休日診療で整形外科の先生がおらず、外科の先生に診ていただきましたが、この日は尾てい骨が骨粗鬆症の影響で脆くなっているとのことで、痛み止めの薬をもらって帰宅しました。

そして連休明けの今日、あらためて整形外科の先生に診てもらったら、尾てい骨の骨折という診断でした。そりゃ痛いわ……

CT画像を見ると、先生が指摘した部分は(身体の左側から見て)「逆くの字型」になっていました。
治療法は「特にない」ので、痛み止め(貼り薬)と、あとは安静とのこと。牛乳やらコザカナやらで少しでもカルシウムを補って欲しいものです。

痛みの原因が分かったのでTさんはすっきりしたようですが、付き添っている私の方が身体・メンタルともに疲労度爆上がりでした。
人によると思いますが、Tさんと話していると、高齢者の脳の中ってどうなっているんだろう、と思うことが多いです。認知機能が落ちているのは確かなようで、目で見たもの、耳で聞いたものの意味をあまり考えることなく受け入れている感じがします。

スーパーなどで一緒に買い物をしていると、「(商品を指して)これおいしいよ」と教えただけで買い物かごに入れようとします。これに続く会話としては「そうなんだー」とか「じゃあ買ってみようか」という返答を想定しているのですが、反応がいきなり行動に出てしまっています。
まだまだ自分の心構えというか、高齢者心理を理解出来ていないな、と感じています(ゆえに疲労度が上がってしまう)。
高齢者が詐欺に遭いやすいのも何だか納得。お金の話を出されても咄嗟に「怪しい」という思考に結びつかず、詐欺だという認識にまでたどり着かないのかもしれません。

 

それにしても、病院というところはネタの宝庫ですね。
今日はブロック受付の前で「まだ呼ばれない!いつまで待たせるんだ!!」とキレた高齢男性を見掛けました。予約の患者さんが優先となります、皆様にお願いしています、と冷静に対応する事務員さんの説明は全く耳に入っていない様子で、激怒したままどこかへ行ってしまいました。「出直して来いって言ってんのか!?」と大層ご立腹だったので、もしかしたらご帰宅されたかもしれません。あと一人待ちだと言われていたのに……。
あんなに元気なら病院にかからなくても大丈夫かも?