こざかなの素

健康は大事

たかがマンガと言う勿れ

ツイッターでこれまた盛り上がりそうなタグがトレンドに入っていました。

「#わたしを作った少女マンガ5冊」

世代がもろ分かる楽しいタグだなぁ、と思いながら眺めています。

昨日の記事でも少し『天上の虹』に触れて、何だか面白いタイミングでマンガの話題に繋がりが出来たので、学生時代(子供の頃)に夢中になった作品を思い出してみました。
(書いてみたら作品や冊数云々ではなく好きな作家さんが混じってきてしまった)

 

キャンディ・キャンディ

マンガが好きになるきっかけになった作品です。夢中になりすぎて、お風呂でも読みたくて持って入ったら見事にふやけてしまい、単行本が膨らんでしまった思い出があります(子供なので科学的な知識は皆無状態)。
著作権問題で事実上絶版(当然電子版もアウト)ですが、夢をもらう消費者側としてはとても残念な状況だと思っています。大人はいろいろあって面倒だ……。

 

吉祥天女

絵柄もさることながらストーリーが鳥肌ものでした。自分が大友克洋さんの絵が好きなせいもあって、最初は絵柄に興味が沸いて読み始め、それ以降吉田秋生さんの他の作品も読むようになりました。「鎌倉シリーズ」は同じ人が描いているとは思えないほどほのぼのとしていますが、また『バナナフィッシュ』や『夜叉』のようなアクション物も読んでみたいです。

 

『紅い牙シリーズ(ブルーソネット)』

中学生のころに滅茶苦茶ハマりました。かの有名な超常現象雑誌を愛読していた頃と重なり、ESPすごい!と思いながら読んでいました(笑)。謎の闇組織とかワクワクします。途中芸能活動とかよく分からない展開になりましたが、印象に残っているのは当時まだCDは高価なもので、作中の登場人物が新しいアルバム欲しい!と思ったらCD販売のみで諦めた、というくだりがありました。
後にアニメ化もされましたが、当時はイメージアルバムという、コミックを音楽で表現したレコードがたくさん販売されていました。

 

スケバン刑事

柴田昌弘さんとはセットで語りたい和田慎二さんの代表作です。説明が要らないほど超有名な作品ですが、もう売ってしまって手元にありません。和田作品は電子化は難しいかな……と思って検索したら既に提供されていました。狂喜乱舞!近いうちに購入したいです。
とにかく麻宮サキがかっこいい!木枯らしが吹く中「ノースリーブってどうなの……」と思いながら読んでいましたが、本人曰く「寒さを感じない」とか何とか、そんな台詞があったような気がします(うろ覚え)。
そんなサキさん、男前!と思っていたら、「守られる側にいたらたおやかな女性に」という表現(これまたうろ覚えですが)を見た時、そうならざるを得なかった背景があると分かり、キャラ設定深いな、と感心した記憶があります。出来ればハッピーエンドで終わって欲しかったなぁ……。

【2022.7.31 追記】
電子書籍を購入して読み直したら、「寒さを感じない」ではなく「寒くないわけじゃないけど…平気なのさ」でした。
あと「動きやすい」というのも理由のひとつだそうです。敵多いもんね。

 

ここはグリーンウッド

白泉社作品が続きます(笑)。これもハマりすぎて高校~卒業後数年は友人たちと二次創作で同人誌を作りました。コミケがまだ晴海の時代。那州雪絵さんは年月が経ってもあんまり絵柄が変わらないので不思議な安心感があります。
実写ドラマ化された時はびっくりしましたが、瞬役の俳優さんは舞台俳優として成長されて何だかちょっと嬉しいです(大きくなりましたね……という謎の親目線)。
イメージアルバム(だったかな?)ではアイドル歌手役を深津絵里さんが担当していたのも、今考えたら贅沢なキャスティングです。

 

ガラスの仮面

何の説明もいらないくらいの大作ですが、まだ完結していませんね……。
部屋の掃除などで、少しページを開いてしまうとあっという間に夕方になっているという、恐ろしい作品です。
病気が分かった時に、身辺整理の一環として意を決して買い集めた文庫版は買取業者さんに渡してしまいましたが、たまに読みたくなる時があります。いつか電子版で買い直したいと思っていますが、巻数がえぐい……。
美内作品では『妖鬼妃伝』も大好きです。地下鉄のホームの端っこに行くと必ず思い出す作品です(笑)。

 

玄奘西域記』

友人から面白いと聞いて、読んだら沼に(笑)。
タイトルから『西遊記』が連想されますが、お供の猿・豚・河童は出てきません。主役は玄奘三蔵で、しかも旅をするのは玄奘の兄との二人連れです。旅の途中で(人間の)お供が加わりますが、決して脇役ではなく、むしろ一行の人員それぞれが重要人物となっています。
行く先々ではトラブルや深く考えさせられる出来事に遭遇しては乗り越え、ようやく目的地に着いて経典を入手するも、その先はどうするの?という問題にまた直面。主人公は荒波に揉まれながら、僧として成長していきます。
もう何度読み返したか分からないほど大好きな作品で、その影響で俗にいうシルクロードにまで出掛けてしまいました(笑)。

日付を見たら20年前!


敦煌から夜行列車でトルファンへ移動)

 


(ロバ車からの眺め)

 


(お客さん待ちのラクダ)

その後、諏訪緑さんの作品は古いものも遡って読みました。復刊ドットコムのオンデマンドで買った『紀信』が数年後に短編集として出版された時は何だか複雑な気分になったのもいい思い出……かな?

 

好きなマンガに関しては、どんな人にも思い出やエピソードがあって、読んでいるタイトルで何となくその人の趣味が分かるのも面白いです。私もジャンルは少女マンガに限らず少年・青年向けも読んでいるので、機会があればまたマンガの話題に触れようと思います。