こざかなの素

健康は大事

化学療法1/1ケモデビュー—持病回想録(7)

(前回のお話)

kozakanam.hatenablog.com

ヅラも用意して、準備万端で抗癌剤に挑みます。

ケモ 1クール目(2018.6.13記)

ついにケモデビューである。
病気が分かってから、同じ病状の人のブログを読み漁っている。副作用怖い、という先入観があって、前日は緊張して寝つきが悪く寝不足気味である。

病院へ着いてからまず吐気止めの薬を服用し、さらに点滴で吐気止めを入れ、続いて凶悪な色の液体が血管を通って体内に。ぅヒィ!
凶悪色の次は透明な液体が続き、最後は生理食塩水で血管を掃除(?)して無事終了。
あれ?吐気全くなし?ちょっと拍子抜け。

が、帰宅後、のんびりと昼食を取っている途中から睡魔が襲ってきた。昨日よく眠れなくて、今日のイベント(?)が終わってほっとしたからかな、と思ったのだが、食後はさらなる睡魔襲来。「今寝たら夜寝られなくなる!」と、頑張って起きていたのだが、夕方16時頃に横になり、19時過ぎに起き上がってみたら……

気持ち悪い。というかムカムカ。これか、副作用!

そんなにひどくない状態なので、とりあえず風呂入っとくか、と早々に入浴を済ませたが、出たらムカムカが悪化していた。
そして動作が遅い。倦怠感というやつか?点滴した側の腕が異様に重くなった。重いというか、肘から下が圧迫されているような感じ。
食事が出来そうにないので、プリンを1個、ゆっくり食べながらブログを読んでいたら、食べ終わる頃にムカムカが治まっていた。何かに夢中になっていると、吐気は軽減されるのかもしれない。

これから約半年ケモが続き、次の投薬の前に様々な副作用が出る予定である。
今自分の体内には強烈な副作用を発生させる劇薬が蓄積されている状態で、そんな劇薬の作用を抑制する吐気止めというのも、またすごい奴。毒を以て毒を制す、とはこういうことか。と、ゆっくり体内に流れてくる薬たちの滴を見ながら考えていたケモ初日であった。

 

化学療法1クール(1日目)

当日は5時30分に起床。気合い入りすぎです。
9時の予約で10分前に外来ブロック受付をしたら、待ち時間ほぼゼロで診察室に呼ばれました。心の準備が!

K先生から今日の流れの説明を聞いた後に化学療法室へ移動します。初回のため、血液検査は前回採血時の数値でOKとなりました。元記事ではサラッと流しているので、詳細を記載していきます。

まず点滴前に吐き気止めの薬「イメンド」を服用します。
点滴は手の甲から。採血で腕への針は刺され慣れていますが、手背はかなり痛いです。薬が血管から漏れると大変なので、穿刺は看護師さんではなく主治医のK先生のお仕事です。

最初に吐き気止め(透明)を30分、次にアドリアシン(赤!凶悪な色!強そう!)を15分、エンドキサン(透明)を30分、最後に血管内の薬剤を洗い流す生理食塩水を5~10分ほど、で終了です。
凶悪な赤い液体が流れてくるのを見て、「吐き気いつ来るんだろう……」と気になっていましたが、エンドキサン終了近くになって後頭部がピリッとするような、ちょっとお酒を飲んだ感じのポヨンとした感覚があっただけで、点滴中は大きな体調変化はありませんでした。

帰宅後は上述したとおりです。
主な副作用は「眠い」「吐き気」「点滴側の腕だるい」でした。
何もかも初めての経験なので、押し寄せる出来事をただ受け止めていくだけで精一杯です。

その他点滴中に気付いたことは、食事や飲み物OKなのでコンビニでお茶とバナナクッキー(栄養補助食品)を用意しましたが、手の甲に既に針が刺さってしまったのでペットボトルの蓋がなかなか開けられませんでした。
あと、投与中は意外と暇です。初回はボーっと考え事をしながら薬剤を見つめていたら終わっていました。

この日から本格的な闘いの始まりです。

(続きはこちら)

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